このレビューはネタバレを含みます
個人的日本映画No1!!
面白いとか感動とか素晴らしいとか、そういう感想の前にただただ「美しい」と思ってしまう映画は稀有。
異なる神を持つ人々の交流を通じて、普遍的な人間愛を描いた人間讃歌ではないかなと感じた。セリアズの唇がヨノイの頰に触れるとき、軍人として貫くべき神への信仰は力を失い、裸の魂が無惨にも暴かれる。刀を持ったまま後ろに崩れ去る大袈裟な演出は、ヨノイの精神の瓦解を視覚的に印象付けているかのよう。
なんかつい小難しいことを書いてしまったけど、この映画の全てを理解できてなどいない。それでも美しくて、とにかく奥の深い映画だと思った。