よしおスタンダード

戦場のメリークリスマスのよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
4.0
No._

久々に視聴。初見の時は、ジャックと弟の回想シーンの意味がよくわからなかったが、

見返すと、中々に深くて考えさせられる。

それにしても、やっぱり北野武の存在が群を抜いてて、もう本当に見事としか言いようがない。

映画史上屈指のラストカットだと思う。

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僕の少年期なんか、大島渚というと、いつもテレビで着物着て怒ってるおじさんというイメージで、

だから、長じてこの映画を初めて見たとき、

「ええええ、あのおじさん、あの風貌で、こんなエモーショナルでスタイリッシュな映画作る人なの!?」と

衝撃と妙な感動を受けたものだw。

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主要キャスト中で唯一の「本職俳優」、トム・コンティが素晴らしい。

デヴィッド・ボウイに目を付けるその大島渚のセンス、

坂本龍一と北野武 という、のちの2人の偉大な作曲家、映画監督を生み出す下地を作ったともいえるこの巨匠、

改めてスケールの大きな天才だと思う。