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戦場のメリークリスマスのtomのレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
3.5
ラストシーンがなければ割りと平凡にも見えてしまいます.
これは,ボクがきっとハリウッド映画に毒されているだけです.
ファンの方を否定するつもりはありません.

日本映画ってこういうものでしょうか.
少し曖昧にし,空気を読めというように伝わりました.

一例を挙げましょう.
本作は日本軍が捕虜(俘虜)をとる話です.
その中に,捕虜が無線機を持ち込むスパイ行動をしたというシーンがあります.
結局スパイは誰だったのか,嘘と真実がごっちゃになっているようで分かりません.

もう一つ例を挙げましょう.
捕虜を生き埋めにするシーンがあります.
首から下は埋まっているので独房よりもツラい状況でしょう.
なのに苦しんだり,半狂乱になるような描写もありません.
埋まっていることだけ分かればいいでしょと言われているような気分になりました.

否定するよりも肯定して終わりましょう.

この作品はラスト10分ほどに大きな魅力があると思いました.
話題作なので観ていない方はラストを楽しみにどうぞ.
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