じょ

戦場のメリークリスマスのじょのレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
4.7

最終的なテーマは1つに絞りきれない

西洋対東洋
個人主義対集団の秩序
自由な発想対凝り固まったオールドタイプ
信じてるもの、不変だと思うものも実は儚い

うーん
ハラの、マイナスからの一気に上昇最後全部持ってく感がずるいなぁ

彼はヨノイとの対比 。
信念を曲げ、自分の気持ちに正直に人間らしく生きたハラ。
自分の信じるものが揺るがされることに耐えられず、でも行動に出てしまう、軸が揺らぐことに動揺し感情をひた隠しにすることで壊れて行くヨノイ。
ハラにある種の愛嬌すら感じてしまうのはヨノイがいるから。
4年後彼は英語も勉強して、外の世界に視野を広げる。当時の自分も客観視できるようになってる(あのメリークリスマスの晩あたりからもうなってた?)で、当時の自分を悔いるというよりは、これからの運命を受け入れているように見えた。あの時はあれが彼の正義だったから。

ヨノイはよく分からない。
ジャックに対する感情は同性愛的なものなのか、それをもっと超えた人間的な憧憬れなのか。いずれにせよ、自分にないものを持っている、それをいとも簡単そうに振りかざすジャックに惹かれていったんだろうな〜〜
あのメイクは何なのか教えて欲しい笑
しんけんで鬼気迫った練習したり、自分を鍛錬し治そうとしてるんだけど、それじゃどうにもならない 感情 と向き合わざるを得なくなる 感情 を抑えようと必死になるほど、くるっていく。最後病人まで引きずり出して非道を極めたあの行いは、それの極みだったのかな〜〜 鬼になろうとしてた
その張りつめていた糸がが、ジャックのキスによって プツンときれて、気絶した笑

ジャックはめちゃくちゃカッコ良い
しょうじき弟への罪悪感が起因する最後のキスってのは分かるが、そこの繋がりが浅いというか分かりづらい 彼の内面をもっと丁寧に描いてもらえるともう少し感情移入しやすかった
彼はヨノイの好意に気づいて、それを利用してたのでは 脱走しようとしたときに刀を降ろしたり
→これで、ヨノイが逆に挑発されて萌えるってわかってたんじゃ?だとしたらあざとい笑
キスも、ヨノイがどんな状況が全てを見通して行ったとしたら相当人間観察力に優れてる。もしくは、不変的な愛というか友好を示すためだったのか。

ローレンスはすべての目撃者。1番観客に近い?調和を保とうと策をねってる賢い。
唯一感情が爆発したのは、ヨノイとハラに対してブチ切れて神棚を壊したところ 痛々しくて見てられなかった

最終的なテーマはよく分からずじまいだけど、クリスマスは普遍的に幸せ 出会って欲しい
じょ

じょ