むぶどん

コップランドのむぶどんのネタバレレビュー・内容・結末

コップランド(1997年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ここからアフター『運命のダイヤル』。録り溜めしていた午後ロー枠からマンゴールド監督作品をチョイス。
淡々とドラマを積み重ねていく丁寧さの輝く作品で、フレディが孤立無援に陥るクライマックスは腐敗・事勿れ主義の蔓延しきった町の現状に絶望するし、結末はその内情を蔑ろにしない落とし所でとても良かった(フレディの告発に反対していたリズと無理やり結ばれるエンドだったら醒めてた)。
スタローンは終盤いつもの如く怒りの鉄槌を下すさまも然ることながら、ちょっと珍しいナヨナヨした演技も◎。吹替は玄田哲章、マッチョからナード系までこなせる御仁はさすがに完璧な演技だった。ハーヴェイ・カイテルとレイ・リオッタもいい役どころだったけど、デ・ニーロのキャラだけやたら出番少ない上に大した活躍も無しなのが勿体ない。そらああいう決着になるなら出る幕はないわけですが随分リッチな配役するね……。