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ディア・ハンターのILLminoruvskyのレビュー・感想・評価

ディア・ハンター(1978年製作の映画)
3.8
原題『The Deer Hunter』(1978)

監督 : マイケル・チミノ
脚本 : デリック・ウォッシュバーン
撮影 : ヴィルモス・スィグモンド
編集 : ピーター・ツィンナー
音楽 : スタンリー・マイヤーズ
出演 : ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン、ジョン・サヴェージ、メリル・ストリープ、他

ベトナム戦争で心身に深い傷を負った男たちの苦悩と友情、そして戦争の狂気をベトナム戦争に出兵した平凡な若者たちの目線から描いた戦争ドラマ映画。

いわゆる「反戦名作」映画。
そして、
「1発が全て」映画。

普通の若者から戦争を経て大きく変わってしまう登場人物たちの姿を、ロバート・デニーロ、クリストファー・ウォーケンが見事に演じていました。
後半のニックが命を落とす最後の場面の二人の演技は白眉。

そして、前半部に後半の彼らの運命を暗示するセリフや要素を節々に挿入させているのは「映画」的で見事でしたし、ロシア系の移民のアメリカ青年達がベトナム戦争でロシアン・ルーレットを強いられるという皮肉も悲劇性があり、名作と言われる所以だろうなと。

ただ、この重く深いテーマ性が当時の歴史・社会的背景の教養、理解度で評価が変わる作品だとは思いました。
ボクはその辺が疎いので「大名作」未満の作品に感じてしまった感あります…
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