わま

ディア・ハンターのわまのネタバレレビュー・内容・結末

ディア・ハンター(1978年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ベトナム戦争時に退役した人たちの精神的後遺症(PTSD)について、例が挙げられ深くみていく映画。(飽くまでも一例)

泣いてしまうな…

一見意味なさげな序盤のやり取りは最後まで見て初めて必要だったと分かるブラザーズ&シスターズたちの関係性。

スティーブンは、帰還時自身の妻が、変わってしまった自身の風貌にショックを受けたかそれにコンプレックスを抱え、メディカルセンターに居続けようとし、

ニックは、北ベトナム兵に捕まった際に強制されたマイクとのロシアンルーレットと、更にそこよか平和なはずの避難場所で同じ事が繰り広げられてた現状にショックを受け、その上不本意ながら自身のみヘリで一番最初に離脱してしまったことの罪悪感で、博打に身を投じるようになり(最後のマイクとの会話から自殺できる場所というかきっかけが欲しかった?)、

マイクも彼で、一番ディアハンターとしての素質と心構えを持っていたにも関わらず戦を経て鹿を撃てなくなり、(なんやかんやで彼はニックにリンダ取られた後でも会話で見捨てない事を誓い有言実行してるしかなりの人格者、だから慕われるのだな)

戦争に出向いてない残りの仲間は、共感に至れず、少なからず元には戻れないこの切なさ。

スティーブンの結婚式で此奴らにおちょくられてた帰還兵にも同じようなエピソードだったり境遇がある。

戦争、イクナイ。何故かは分からなかったけど理由が持てたから確信が掴める。イクナイよ、戦争。

濃ゆい3時間だった。
わま

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