胃潰瘍のサンタ

赤穂浪士 天の巻・地の巻の胃潰瘍のサンタのレビュー・感想・評価

赤穂浪士 天の巻・地の巻(1956年製作の映画)
3.7
この時期、松田定次は5年の間に3本も東映産の忠臣蔵映画をやっていて、本人絶対飽きただろうと思うほど散々同じ内容。印象に残ったどの場面が3本のうちどれの絵だったか、思い出すためにわざわざ画面サイズと脚本家を調べる始末。
キャスト? それもほとんど顔ぶれ同じなんだよ(💢^ω^) 大石内蔵助役じゃないのに片岡千恵蔵をタイトルロールに差し込むのは本当にやめていただきたい。

とりあえず、この先品は3本の中で一番先に製作された1本で、主演は重鎮こと市川右太衛門。まだまだ千恵蔵の滑舌に主役は譲らんぞと言ってほしいがこの人のセリフ回しも大概聞きとりづらい。

新藤兼人脚本はだいぶ書き直されたとのことだが、次より尺が短い割に序盤の赤穂藩のドタバタは初心者にも分かりやすい。ただ残念ながら、後半はすっかり名場面の羅列でじれったい時間を過ごすことになる。
スタンダードサイズだけど、永代橋を渡るラストのヌケが良かったのは、この作品のほうだっけか。