ふろいと

狂った果実のふろいとのレビュー・感想・評価

狂った果実(1956年製作の映画)
4.0
[ラストの石原裕次郎は本当に狂っている]

根岸吉太郎監督の『狂った果実』を観ようと借りたら、石原裕次郎が出ている方を借りてしまったといううっかり監督作品間違えるシリーズ第2弾!

夏の逗子海岸で、大学生と高校生の兄弟二人が、ヨットやボートで遊んでいる。兄の夏久は、太陽族と呼ばれ、享楽的で不良っぽい。反して弟の春次は、かたくて純真なタイプで、女性にもうぶである。あるとき、二人は恵梨という美女と海で知り合う。春次は彼女に惹かれ、真剣な思いで次第につきあうようになる。ところが別の日に横浜のクラブで恵梨を見かけた兄の夏久は、彼女に夫がいたことを知る。春次との浮気を正当化する恵梨だが、夏久は弟に言わない代わりに自分と浮気するように迫り、強引に抱きしめ関係を持ってしまう。恵梨は春次に心はあるものの、夏久の魅力、肉体にも惹かれていく。あるとき夏久は、弟を出し抜いて恵梨をヨットで海に連れ出し、弟も夫も捨てて俺についてくるようにと迫る。果たしてこの三角関係の結末がいかに?!

やはりラストの石原裕次郎の狂気ぶりは笑うしかない。また設定も面白くて何の知識も無しに観ていたので、兄が裕次郎だろうと思っていたら、内気で文学青年の弟が裕次郎だったので、ちょっとびっくりした。
兄も女も本当にダメややつなんだけど、それを弟がラストで全部持っていくという笑笑
かなり面白かった。
ふろいと

ふろいと