櫻イミト

盛り場流し唄 新宿の女の櫻イミトのレビュー・感想・評価

盛り場流し唄 新宿の女(1970年製作の映画)
3.5
1970年の新宿や都電跡が登場する知る人ぞ知る歌謡映画。新宿のキャバレーで働く女たちの姿を情感深く描く。

期待通り当時の新宿の街並みが活写され、女たちの住む部屋や店のインテリアがどれもレトロで楽しかった。内容も意外に味わい深くて最後まで面白く観る事が出来た。藤圭子は新宿の流しの役で本編には大きく関わらず、話の切り替わり毎に登場してキャバレーで歌う。コロナ禍で外出自粛していることもあって、本作を観て夜の町が恋しくなった。

武田一成監督の名は聞いたこともなかったが、本作が好みだったので他にも見てみたい。
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