エミネムのPVみたいなやつ想像してたら、わりとちゃんと作られていた。
ミュージシャン映画でありながら、(確かにラップバトルは盛り上がるが)ライブパフォーマンスに重点置かず、貧困からぬけだそうと踠く一人の青年のドラマになっていた。
「LAコンフィデンシャル」のカーティス・ハンソン監督、エミネムが自身の半生を演じているのは知ってたがマイケル・シャノン、キム・ベイシンガー、アンソニー・マッキーが出てたとは。
8マイルってデトロイトの郊外と中心を隔てる境界線から来てるのね。富裕層と貧困層、白人と黒人。
そのラインを越えたいと思いながらも日々ラップ以外はパッとせず、ダメ母と幼い妹とトレーラーハウスで暮らす。
エミネム演技上手いんだな。驚き。
曲はいくつか知ってたが全く人そのものを知らずに観たので、すさんだ環境に育ったんだなと初めて知る。
エミネムと同じくここから抜け出したい希望を持つアレックス役にブリタニー・マーフィー。
ラッパー、ミュージシャンとしての才能が開花したからよかったけど、あのまま日の目を見なかったら彼はどんな生活をしていただろうか。
エミネム自身は根はイイヤツでも取り巻く環境が悪すぎる。かといって簡単にはそこから抜け出せないだろうな。
成功してよかったねぇ。
