ほおづき

魔女の宅急便のほおづきのレビュー・感想・評価

魔女の宅急便(1989年製作の映画)
5.0
ジブリで一番好きな映画。
空も飛べて、海の見える素敵な街に住めて、元気もらえて
みんなの夢がいっぱい詰まってるファンタジー。
 
でも実は、リュウマチの薬とかしか作れない落ちぶれた魔女の母と、一人娘に子煩悩で甘やかしがちな父親に育てられた世間知らずな田舎の女の子が、はじめて上京してくじけるおはなし。
  
等身大の日常。 
だから共感される。
 
13歳になってもイマジナリーフレンドがいる。  
魔女だから猫と会話できたのではなく、ジジの発言がキキの本音なのだと捉えて作品を見返すと、不安だらけで強がっていて素直になれない思春期のか弱い普通の女の子だったんだと気づかされる。  
   
オソノさんのつけ放したような愛情に触れ、理不尽な人間関係に触れ少女は成長してゆく。 
そして成長した少女に
イマジナリーフレンドはもういらない。