KARIN

あの頃ペニー・レインとのKARINのレビュー・感想・評価

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)
3.7
シーンの一つ一つがほころびに溢れてる。
大人になれないロックスターと
地に足のついた少年の変わった友情。

見終わったあとにほっこり暖かい気持ちになるけれど、表面上の感動とはまた違う感覚になるのがいい!んー甘酸っぱい!

ペニーのふわふわしながらも彼女らしい現実をしっかり生きている感じと
ウィリアムの「ザ・ウブな少年」感を出しつつも負けず嫌いで頑固なところが垣間見れること。
人を理解しようと真摯に向き合う心がすごく響いてくる。
安っぽく彼が成長したりイメチェンするのではなく、逆に彼の素直さが周りの汚れたロック精神を清めていくところがおもしろい。

そしてズーイー・デシャネルが出てくるとハッとなっちゃった。ちょい役ではあったけど、あのピュアで大胆、色気ある立ち振る舞いに惹かれました。
お母さんも型にはまらないすごくリアルで面白いキャラになっていて、青春映画にありがちな母→敵をくつがえしてましたね!こういう映画観て「ママはだまっとれ!」って思わなかったのは初めてかもしれない。

いつまでも情熱と、理想を胸に。

そうやって生きてる人たちは、
とてもダサくてめちゃクソかっこいい。
夢を追っかけるダメ人間ダサ人間への賛美歌のような映画でした!
KARIN

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