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キンスキー、我が最愛の敵のmarukovのレビュー・感想・評価

キンスキー、我が最愛の敵(1999年製作の映画)
3.9
怪優、狂人など様々な異名をとった故・クラウス・キンスキーの生涯を、最も因縁深い監督であるヘルツォーク自身が語るという非常に生々しくも興味深いドキュメンタリー。喚いたり暴れたり撮影中に怒って突然帰ったりするキンスキーもキ印風味満点だが、そんな彼を撮影するためにわざと挑発したり褒めるだけ褒めて突き放したりしてるヘルツォーク自身もその実かなりキてるような。狂乱状態となり職場放棄しようとする俳優を銃で脅しつつ撮影を続行する映画監督。狂人VS映画バカの血で血を洗う愛と涙の闘争劇。
「本気でキンスキーを殺害する計画を立てた」数日後に、一緒にインタビューを受けてニコヤカに談笑するヘルツォークが怖いw
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