Sankawa7

アメリカン・ギャングスターのSankawa7のレビュー・感想・評価

4.1
Netflixレコメンから、皆様のレビューが高かったため主張

麻薬ものや黒人ギャングモノは苦手なジャンルだがこれは面白かった❗️

単純な善悪二元論ではなくどこかアンタッチャブルを思わせるラッセル・クロウ演じるリッチーの馬鹿正直さ、そして大金を稼ぎながらも地味に街の人たちに施しをするボスのスタイルを引き継いだデンゼル・ワシントン演じるフランクルーカス、この2人の物語が交互に展開する形式のストーリー。

フランクはベトナム戦争中にアメリカ兵がドラッグに溺れるのを知り、中間搾取と質の劣化を全て排除し、直接東南アジアの華僑からから軍を使い仕入れを行う、業界的に考えると革命的なビジネスを成立させる❗️

警察側ですらイタリアマフィアが100年たってもできなかったことが黒人にできるわけはないとタカを括り、フランクはそれを尻目にイタリアマフィアとの競争に打ち勝ちどんどんとシェアを拡大していく

半面金と欲望にまみれてどっちがギャングがわからないニューヨーク市警やニューヨークの麻薬捜査官たちをクズみたいな連中として描いた手法はなかなかの骨太だ

リッチーとフランク、2人の利害がベトナム戦争の終結を気にだんだんと一致し結末に向かう

リアル独りアンタッチャブルのラッセル・クロウかっこよかった「イタリアマフィアがお前の仲間ではないように警察でお前とつるむ奴は俺の仲間ではない」という彼のセリフがこの話の全てのキモだった
デンゼルワシントンも悪徳警官と戦い続けた点でそれ程の悪人には見えない描き方、新感覚ギャング映画だ❗️
Sankawa7

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