海り

秋刀魚の味の海りのネタバレレビュー・内容・結末

秋刀魚の味(1962年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

路子に失恋のことを伝えるシーンで、一気にピリッと引き締まるのすごい。
あの俯き加減。絶対にショック受けてるのに、いいのよお父さんと言う気丈さ…と思っていたら、兄と父は「意外とあっさりしてるね、よかった」とか言ってる。優しいんだけど、めちゃくちゃ鈍感なんだな。

戦争に負けてよかったじゃないかというセリフ。小津安二郎ってそういう人よなという感じ。敗者とか、取り残された人とか、その侘しさに宿る美しさを描いた作品ばかりなので。つまりはWABISABI!
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