ちゃみろー

波止場のちゃみろーのレビュー・感想・評価

波止場(1954年製作の映画)
3.8
港湾荷役の世界を舞台にした社会派ドラマ。これは「県警対組織暴力」ならぬ、「教会対組織暴力」である。港湾荷役は日本でも暴力団の基盤になった稼業だが、この映画の場合は、世話人グループと労働者間の階級闘争として捉えられているため、一種の革命で体制をひっくり返す作劇に成り得るんだな。これを見るとやくざやギャングが「ファミリー」であることに拘る理由がよくわかる。時代や国が違うのはわかるんだけど、ヒロインがエゴイストでモヤモヤしたな。自分の兄貴と他人の兄貴に対する温度差がすごい。それと、神父はジハードを煽りすぎ。親玉役のオジサンは、やり込められる役がよく似合うな。
2016.11.20 イマジカBS(録画)(字幕)
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