ポール・シュレイダー監督・脚本×リチャード・ギア主演の男娼サスペンスドラマ。
ロサンゼルスの金持ち婦人を顧客にする高級男娼ジュリアン・ケイが、殺人犯の濡れ衣を着せられる。
"Call me"♪
"アルマーニのスーツに身を包むリチャード・ギアのセクシーさを拝む映画"のつもりで観始めたが、ネオノワール映画として、ポール・シュレイダーらしい内なる葛藤に苦しむ男のドラマとして、しっかり面白かった。むしろアルマーニ、アルマーニと言われすぎて、損している作品なのではないかとすら思った。
華やかな生活の裏で孤独に生きてきた男が、一人の女性との出会いをきっかけに、自分の人生に欠けていたのは愛であることに気づき、その真実の愛に救われる物語。
『キングスマン』ではないけれど、"Manner makes man"だ。リチャード・ギアがスウェーデン語を学習しながら、逆さにぶら下がって腹筋トレするシーンと、歌を口ずさみながらアルマーニのスーツがズラッと並んだ立派なワードローブから衣装を選ぶシーンがアイコニック。夜の営みも"International language"の1つですな。
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