オーウェン

エディット・ピアフ愛の讃歌のオーウェンのレビュー・感想・評価

3.3
エディット・ピアフ。歌声を聴けばあーこの人かとすぐに分かる。
それほどの知名度と、シャンソンを広めた功績のある人物。
そのエディット・ピアフの生涯を描くが、47歳という若さで逝去していたのかとまずは驚く。

そして演じるマリオン・コティヤールの乗り移りが、この作品の品位を確実に上げている。
それにしても眉毛は無いわ、老けメイクで醜態の極みを晒している。
「TAXi」シリーズの軽い女しか印象に無かったので、この変身振りにはオスカーも納得だ。

とここまで誉めてなんだが、物語の構成には関心しない。
なぜ時間軸をここまでいじる方法を取ったのか。
一応は年代を教えてくれるが、これはエディット・ピアフの初心者にとってはきつい。

壮絶な人生は分かるが、それを流れに乗せた「レイ」や「ウォーク・ザ・ライン」の方がすんなり世界観に入っていけたというのは、伝記映画のよき作り方になるだろう。
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