久々:お嬢ひばり
本作も美空ひばりアイドル映画ということになりますが
だがしかしアイドルといえど芸達者✨
内容はまぁコントみたいかな〜カメラ目線でセリフ言ったり
剣道のシーンや殺陣なんかも大袈裟でしたチャンバラって感じ
歌姫ひばり様のミュージカル時代劇だからそれでいいかも
お七ちゃん(ひばり)が“女らしくしろ”みたいなことを喧嘩屋浪人 / 佐々木兵馬に言われて
「そんなの時代遅れよ!」って強がって否定している
でもコレは本気で「何言ってやがる!」っていう否定よりもっと微妙な心理描写でしょう
少し反発したい気持ちはある…実際、男装もするし男性のように働いていて
“女のくせに”と見下されることには抵抗はある
でも異性として少し気になる相手にそんな風に言われると…もう少し可愛くした方がいいのかしらというグラついた気持ちも全く無いわけではない?とかね
作品の時代背景が影響しているところもあるかも(1958年)
本作で「女性らしさ」を押し付けているとは思いませんが、「女性らしくなくてもいい」とも言ってないように思います
第二次世界大戦中、日本の負け戦が進むほどに青年〜少年男子はどんどん戦争に召集されて
残された女性たちが今までは男性の仕事とされていたことも切り盛りし始め
戦後もその勢いで女性の社会進出が進んだらしいですね
また、日本ではちょっと遅めだったみたいですが、国際的には60年頃から“ウーマンリブなる『女性解放運動』”が始まったので
そういう気運があったような…直接関係なかったかもしれないけど、世間の意識がちょっとそれっぽくなってた可能性ある
そう考えると“昭和”(戦後)は「おてんばな女の子」が活躍する作品が多かったかも?
この作品みたいな“ミュージカル喜劇系時代劇”を最近の邦画もやりたいのかなぁって少し思う…でもちょっと「寒い」仕上がりになっちゃうんだよねー