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バーバー吉野のteramovoのレビュー・感想・評価

バーバー吉野(2003年製作の映画)
3.7
川っぺりムコリッタで結構イメージ変わったなと思ってたけど、こんな作品出してたんだ。川っぺりよりは咀嚼しやすい映画だった。

冒頭のハレルヤがヤバい。街の伝統行事、山の日。吉野刈にした子供たちがハレルヤを熱唱する。カルト臭がぷんぷんする映像からムラ文化を感じさせてくれる。
この映像が一番良かった。

内容は無意味な伝統のあり方についてだった。転校してきた男の子がそれを嫌い、伝播していく。違和感が嫌悪感に変わっていく様と行動がすこぶるよかった。特に隣町に髪切りに行くところは初めてのおつかい的な冒険要素も感じ取れた。

もたいまさこの役柄は保守的な近所のお母さんだが、かもめ食堂・めがねの不思議さが垣間見える瞬間があって、楽しかった。
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