じーみぃー

主人公は僕だったのじーみぃーのレビュー・感想・評価

主人公は僕だった(2006年製作の映画)
4.4

国税局に勤めるクリックは、ルーティン通りに同じような毎日を過ごさなければ気にくわない、そんな融通の効かない男である。ある日いつものように起床すると、自分の行動を逐一物語風に説明してくる天の声の存在に気づく。その存在に悩みながらもいつも通りの生活を営んでいる彼だったが、腕時計の時間を矯正している時に突然こんなアナウンスが降り注ぐ。
「この行動が、後に死を招くことになるとは、彼は知る由もなかった。」と。

結構好きです。
全てに理由を求める人には向いてないかもしれません。
序盤は主人公の人物像に魅力を感じることが出来ずにいたのですが、物語が進むにつれて全てのキャラクターを好きになっている自分がいました。

自分の人生を一つの物語と考えた時、何気ない事柄が自分の人生を彩っているんだなと、感慨深い気持ちになりました。

センター試験直前に入院したことも
買ったばかりの自転車を壊されて、二時間かけて歩いて帰ったことも
大学でノートを盗まれて単位を落としたことも
自分の人生に何らかの影響をもたらしていて、それの集大成が今の自分になっているんだなと思ってしまいました。

絶対許さねぇから。