トルーマンバロウズ

ブルークリスマスのトルーマンバロウズのレビュー・感想・評価

ブルークリスマス(1978年製作の映画)
3.5
西暦1978年、突如として世界各国でUFOの大群を目撃する人々が相次いだ。
そして同時にUFOを目撃したことで、人間の血液が青色に変わってしまうという噂が世界的に広まり・・・・。

勝野洋主演のUFOを目撃したことによって血液が青色に変わってしまった人々を巡る国家の陰謀を描いたSF社会派サスペンス映画‼︎
UFOを見たことにより血液がただ赤色から青色に変わってしまっただけという理由で政府がその人々を粛清しようとしてしまう展開はまるでヒトラーのホロコーストを彷彿とさせ非常に恐ろしい内容であった。
SF映画だが全編通してエイリアンやUFOがほとんど登場しないという展開も当時としてはかなり異色の内容だったのではないかと思う。
また前半がミステリー要素の強いサスペンスで後半が主人公たちによるラブストーリーと一粒で二度楽しめる作品になっていたのはお得感があった。
ただ全体的にテンポがゆったりとした感じで、もう少し展開をまとめてしまってもよかったのではないかという気もする。
全てを爆発させるラストシーンはかなり衝撃的だったので、個人的にもう少しテンポが良ければかなりの名作になれていたであろう佳作だった。