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ブルークリスマスのRIOのレビュー・感想・評価

ブルークリスマス(1978年製作の映画)
4.1
全く人間と変わらないが
その血液は赤くない
 青である

青い血を持った人間は
世界中で凄まじい勢いで増え
2年後には日本人口の倍近くに
それは将来人類に重要な危険性を持つ

1978年2月 
京都国際科学者会議で城北大学の兵藤教授が
突如宇宙人論を唱えた後
行方不明になった

これからネタバレしてます-

宇佐美幕僚長と国防庁次官の相場が車に乗り込む
「B計画 ホワイトハウスもクレムリンも
 日本もすぐに準備に入る」
「しかし、青い血液を持ってるからって
 彼らも人間であることは変わりないんじゃないですか」

続々と出てくる豪華な俳優陣
どんな端役だって大物俳優だから安っぽくない

事態の異常な発展 
秘密は漏れたんじゃなく噂として流された
宇宙のどこかの侵略者の手により
全人類が次第に侵されつつある
侵略者は青い血液をしている
全世界的に青い血液に対する恐怖を
植え付けつける為政者

UFOの調査機関は医療機関
ロボトミー手術を受け収容されてる人間が秘密裡に
拘禁され尋問され、そして手術を受けた
一年前までは人間だったが
宇宙光線を浴びて青い血になった
植物人間にされて生体実験の対象そして
いずれは生体解剖の運命に

12月 国民の血液総点検法の法案に反対する学生デモを
竹入と吉池、五代がビルの上から眺めている
報道と政治家たちのパワーバランス

世界各地で宇宙からの侵略説
東京上空にもUFOがとか
宇宙戦争への準備と規模が大きくなってきた!

ー国防庁ホールで訓示をする宇佐美
何故か暗闇の中
「内閣総理大臣より緊急出動の要請が極秘に発せられた
 宇宙侵略者による地上蜂起の計画が、このほど極秘裏に発覚
 すでに3万人を超える宇宙人が蜂起準備に入っている
 日本国内で971人が確認

 12月24日
抵抗者そのシンパは家族、友人区別なく
射殺しても構わない 
これは殺人ではない
相手は人間とは全く異なる者である
只今から行動時刻までの一切の外出、連絡を禁止する」

青い血の人間をこの世から排除する
ナチスのユダヤ人狩りのごとく
お互いを射殺しあう世界中の青い血の人間が
射殺されていく
何も悪いことをしてないし 
ただ青い血というだけで

倉本聰の「UFOブルークリスマス」脚本

UFOを見た人間は
UFOからの宇宙光線によって血液中の鉄が銅に
電子分解したものと考えられる
この青い血になった人間は嫉妬深かったり
人を憎んだりする性格が不思議と無くなるBA1型血液
いい作用がでてるじゃない

侵略者は青い血を持っていると噂が流れる
そんな証拠はどこにもない 
そうでないとも言える
目に見えないものに対して
敵視すること全世界が恐怖を抱くこと
今まで為政者たちのとってきたやり方は
そんな感じで怖い
コロナみたい

血液の色は生物が酸素を体内に
取り込む媒体により色が変わるため
人間はヘモグロビン「鉄」を媒体とするため血液は赤ですが
イカはヘモシアニン「銅」を媒体とするため血液は青である

謀略は侵略者ではなく人間の心の中に住んでいる

ブルークリスマス  
ミサ曲が哀しく鳴る
「1984」のような予言的な感じ
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