RyomaMizoguchi

腑抜けども、悲しみの愛を見せろのRyomaMizoguchiのレビュー・感想・評価

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2024.5.4

狂気

例えば「愛情」というものを、
その他の様々な感情と明瞭に棲み分けることが出来たとして、
果たして実際にそれを感じたり表現として表情などに出力された時に、本当に意味通りのクリアさを持っているのだろうか。

爆笑問題太田光が 愛と憎しみは元々同じ感情だったんじゃないか と話していたことを思い出した。

様々な感情が混在していて、グラデーションを持ちつつもその時々でピークが変わっていき色が変わる。
と言うのも少し違うように思えて、それぞれが独立した状態で共存していてそれぞれが突き抜けている・ピーキーである状態。

その状態のまま何かのきっかけに突き当たった時ごとに、共存しているすべての要素がピーキーなまま共振して歪む。
すべてに折り合いがつかないまま歪む。
狂気とは何だろうと考えてしまった。

吉田大八のパーマネント野ばらとはまた違って、
でも ずっと 死 というか お終い の香りがぬるーく流れてて怖い。

色んなシーンを思い返したり、心情を推察してみても「でも、、、」と一言でまとまらない。
そういう事なんだと思った。

お姉ちゃんは最高に面白いね
私の事最後まで見ろ、これからが面白いのだから

歪んだまま何かが解けたというか繋がったというか、
どちらもか。解けて繋がった瞬間が見れて良かった。

永作博美を中心にひとつひとつ顔も目も怖すぎやばい狂気やばい
RyomaMizoguchi

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