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麦秋のsatoのレビュー・感想・評価

麦秋(1951年製作の映画)
4.1
「晩春」と同じく長女紀子(同名の別人)の結婚を描いた作品で、あらすじと結末が似通っているのに、終わった後の印象がまるで違う作品だった。
勿論、「晩春」より劣っているわけじゃなくて、大家族の中での節子に抱くそれぞれの想いが的確に表されていて、家族の群像劇として十分成立ってる作品なんじゃないかと思う。
そして大きな相違点のひとつになってる節子の心境は、それぞれ境遇がまるで違うから断定はできないけど、この時期には家同士の付き合いよりも個人としてどう捉えるかみたいな部分が色濃くなってるんじゃないかと感じた。
おじいちゃんが孫の頭をぽんぽんするところが、ちょっと和んだ。
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