みさと

麦秋のみさとのレビュー・感想・評価

麦秋(1951年製作の映画)
4.0
午前十時の映画祭

昭和26年野鎌倉に住む三世代の家庭のお話。
学者の父親、医者の息子、専務秘書の娘と、ある意味エリートといえばエリートなお家なのかな。両親のことはお父さまお母さま呼びで、そのわりに他の部分の言葉使いはざっくばらんだったり、ちょっと不思議な感じ。
ヒロインの紀子さんはこの時代の女性にしてはめっさスタイルが良くて立ち姿が綺麗でほう…となってしまいます。
彼女の縁談絡みの話がメインで、最初上司に仄かに恋してるのかな?なのにその人から縁談持ち込まれてショックだったのかな?などと思いつつ、最終的に選んだ人はなるほど、な相手で、しかし結婚が決まってからその人とまともに会話するシーンがなかったのは意外な感じ。
でも他の作品もそういうところがあるのでそれもこの監督の作風なんだろうなと思う。
まったりゆったり進むけどけして飽きがこないのが不思議だった。若い頃なら多分耐えられなかったろうなと思うと年を感じます…
みさと

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