2008/09/07
アメリカの郊外の住宅地で、パッと見非凡と思わせる、でもよくよく覗いてみればありそうな話の映画。「リトル・チルドレン」というタイトルに考えさせられる。実際子役で登場するのは主人公の不倫カップルの子供達のみ。とすると、さながら大人になりきれない大人達をさしているのでしょうか?
この映画には「絵に描いたような素晴らしい大人」はいない。情事を重ねても「悪いことしてない」と言い切る妻、アダルトサイトで自慰にのめり込んでいく夫、街の番人ぶっているが実は迷惑な男、性的にトラブルを持つ前科者など・・・それぞれが日常生活に漠然とした不安、不満を抱えながら生きている。それはわかる。でも残念ながら共感できるキャラクターはいないし、映画自体137分という長丁場の割には表現に乏しい。濡れ場もあれだけ何度も流す必要があるだろうか?
心に残ったシーンといえば、プールに前科者が現れたところかな。私は彼自身よりも周りの人々に恐怖を感じてしまった。ただ自分があそこに居たら、間違いなく同じことをするのだけどね。。。