浅野公喜

恐怖のいけにえの浅野公喜のレビュー・感想・評価

恐怖のいけにえ(1980年製作の映画)
3.8
女性レポーター達が泊まった家には秘密が有って・・というボンドガールでビートルズのリンゴ・スターの嫁のバーバラ・バック主演のホラー。監督は個人的に好きな「新・13日の金曜日」の故ダニー・スタインマンで今作ではピーター・フォレグと変名。

残酷描写は少なめで地下の〇〇のビジュアルもそこまでインパクトは有りませんが今では倫理的に難しい設定が目を引き、バーバラの怯える表情(こういう顔立ちはホラー映えする気がします)、親切で紳士的な宿主と無邪気な地下の〇〇の二人の狂気と気持ち悪さを感じさせる雰囲気と演技が魅力で母親の慈愛が印象に残る物悲しいラストまで楽しめました。死んでる仲間にギリギリ気付かない演出も良く、痛みや苦しみで果物を強く握りしめる所なんかは「新13金」でも観られた所。

ダニー・スタインマン監督は手掛けた作品が少な過ぎるのが気になってましたが「新13金」以降監督として起用されるはずだった数作品がどれもポシャった上に自転車で事故に遭い監督業に復帰することが不可能となったらしく不運の監督だったようです。
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