ナリキヨ

銀河鉄道の夜のナリキヨのレビュー・感想・評価

銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)
4.0
小中高と、何度も読みかけては挫折し続けた宮沢賢治の、銀河鉄道の夜。しかしどうしても謎の憧れみたいなものがあって、その取っ掛かりとして手を出したアニメだったが、結果的に自分の中の詩的情緒にやたら訴えかけてきて大事な作品になった。
同時に、あまりに暗くて抽象的な断片の連なりによる作品で、文章にされるとなかなか頭に入りにくかった訳を改めて理解しました。


で、私は円盤を滅多に買わないのですが、これはどうしても見たいときにすぐ見たいという理由で珍しくDVDを買いました。


抽象度は、君たちはどう生きるか以上なので合わない人は合わないかと思う。たまに観てて寝ちゃうし。でも、言葉にできない子供の心の繊細さや生死感、孤独感を素晴らしいテンポ感とタッチで丁寧に、誠実に描いている作品だと思います。
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