オーウェン

黒い雨のオーウェンのレビュー・感想・評価

黒い雨(1989年製作の映画)
4.1
この内容の凄惨さはトラウマにでもなり兼ねないほど圧迫感がある。

広島に落ちた原爆によって降り注いだ黒い雨。
それによって人生が狂っていく家族の運命が描かれる。

そこまで多くはないが、被害地でのリアルに見せる特撮には知らないが、こうなんだろうなという迫力を生んでいる。
そして原爆の恐怖を放射能という形で見せている。

今村昌平監督の生と死を対比させる演出も力強い。
人間ではなく魚で表現した生への葛藤は、原爆に対する今村監督の強い主張が見えてくる。
オーウェン

オーウェン