評価が別れる作品という前情報のもと鑑賞しました。その訳も納得。
英雄伝的なものでも、お涙頂戴ものでも、レジスタンスものでもありません。田舎娘の奔放な性と戦争です。
戦争映画コーナーにあり、パッケージも“フツー”の戦争映画っぽいのでアルジェリア対フランスのドンパチを期待して観たとしたら「は?!」と思うことでしょう。
戦争はサブテーマで性・欲がメインテーマなのではないかと思いました。
フランス・フランドルで堕胎・精神病・セックスとともに、アルジェリアに従軍した男の子を待つ女の子、そんな話。
戦闘シーンは10%・forcedシーンは30%・田舎のほのぼのとした風景40%・神経症10%、あとの10%は痛みとか哀しみです。
フランドルは青々しくて、繁茂した自然の中のミルキーノスタルジックさが素敵。一方でアルジェリアの乾燥した血生臭い戦場は、怖い。
余談ですが、私が観た戦争映画の中でも極めてforcedなシーンが多かったのですが、みんな極めて早漏でした。笑
それにしてもアルジェリア戦争時のフランス軍の軍服はかっこいいです。WW2の時は襟が大きくてダサ可愛いかんじだったのに。