「何が自由か知っている」
よもぎ君のドイツ語の詩、意味わからなくて和訳を後で読んだらすごく心に響いた。
映画全体として大きな事件もなく、電波もない田舎の南の島に滞在する人たちの日常があるだけだが、そのなかのふとした言葉だったり、動作だったり、風景にいちいち心が持っていかれる。
ずっと不思議なふわふわした感じの映画だけど、本当の幸せというか、確かなものがそこにあって、それが凄いな、と思った。
雰囲気はかもめ食堂と似ている。
引きずっていたスーツケースを捨て、最後にはメガネも捨てた、たえこさんになりたい。「たそがれ」をしにバッグひとつで離島行きたい。
これから生きていく時に心に置いておきたい作品。
2022/70