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地上5センチの恋心のBのレビュー・感想・評価

地上5センチの恋心(2006年製作の映画)
3.8
「あなたの本が教えてくれました。みじめな人生にも、喜びや笑いや愛があると。私のような平凡な人間にも、取柄はあるのだと」主人公が語ったこの言葉こそがこの映画の全てのような気がします。

10年前に夫を亡くし、平凡な人生を生きる中年女性。仕事はデパートの化粧品売り場の販売。息子はゲイで娘はずっと不機嫌。おまけに娘のダメ彼氏も図々しく同居しています。娘と彼氏は揃って無職。目の前に住む住人カップルは変態ちっく。だけど主人公のオデットは一切不満を口にせず、怒鳴る事もなく、人の悪口も言いません。平凡な毎日をとても楽しそうに生きています。

職場の陳列棚を掃除する時も、家でご飯を並べる時も、どんな些細なことも全て可愛らしくお洒落に変換しています。かなり尊敬というか…こういう風に心に余裕がある女性になりたい!と強く思いました(*´Д`)

中年女性が主役ですが、可愛いしファションもお洒落です♪彼女の内面を褒めてばかりのレビューになってしまいましたが、一応作家との恋のお話でもあります。オデットから平凡であることの幸せを教えてもらった、素敵な映画でした。
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