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わらの犬の映画ファンのレビュー・感想・評価

わらの犬(1971年製作の映画)
4.2
妻エミーをレイプした男ヘンリーを気づかないまま自分の命を危険に晒してまで助けようとする哀れなデヴィッドを描いていく映画
序盤は虫も殺せないようなナヨナヨした暴力否定派デヴィッドがヘンリーを渡せと家を襲ってくる荒くれ者らを返り討ちにしていくにつれ暴力性に目覚めエミーにさえ言うことを聞かないなら無理矢理拘束させるよう変貌していくのがとても脳裏に焼き付く
エミーもエミーで上手く反発できない、自分の意見を言い出せない悪い意味での子供ぽい部分も強調されていたと思う
ヘンリーに対し視聴者やエミー目線だと嫌悪感しかないのでデヴィッドがいくら荒くれ者を撃退しようが爽快感もカタルシスも何もないのがまたサム・ペキンパーらしいなとも感じた
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