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APPLESEED アップルシードのrurのネタバレレビュー・内容・結末

APPLESEED アップルシード(2004年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

Netflixで。士郎正宗直撃世代です。アニメイトで発売されたばかりの2巻を手にしたときの衝撃ときたら! ……熱狂的にはまりましたとも! 以下うざく語りますのでネタバレかけときます。

しかしアニメはM-66以外あまり見てない。ていうか士郎正宗が原案以上にかかわってない作品にはあまり興味がわかない…。攻殻機動隊のアニメが盛り上がっていた頃にはすっかり平熱に戻っていたし…

で。視聴したんですが、え? こんな話だったんですか?! 何度読んでも何回読み直してもそこまで見落としていた伏線に気付いてぞろっと別のストーリーラインが見えてくるという厄介な話で大好きだったんですけど、ほ? ほう? こんなわかりやすい話だったんスか?? 気付かなかったなー。デュナンの戦闘マシーンっぷりに納得のいく理由付がなされててなかなか納得。このへんは面白かった。

絵に関しては、なんかアダルトゲームみたいだな…? よくわかんないな。老人がとんでもないことになっていて、アテナさんアンチエイジング(延齢処理にこうルビふってあったと思うけど発音エンレーショリなのな)してないのかよー。目が怖いよー。
多脚砲台の起動のときに山の中の電柱が映るけど、えっ、思ってたのと違うな都市構造…。
そんで、空中装着はアクロバットだな! なんだこれ。検証してるのか適当なのかどっちかにして。というか仮にもアップルシードなんだったら目先のカッコ良さよりリアルさを大事にして!

ながら見で見ていたんだけどチラチラ見ていたら、モブがきちんと目線で演技していたりさすが細かいな。しかし饒舌なのは原作もそうだけど、アニメは微妙に饒舌の方向性が違っていて、なかなか… イマイチです… 無駄口ないのな。無駄口もうちょっとあってもいいんじゃないかな。原作は提示される情報量が同等以上に多いけど方向性がバラバラで物語の都合に沿ってはいないので、そこから見てる人が拾って背景事情まで推察できてかなり楽しいんですが、この作品は情報量が物語の展開にそろってるので、ウザいっていうか、要らないっていうか…ストーリーラインと台詞がかぶっててクドいっていうか、結果としてわかりやすくて薄っぺらい感じになっちゃってるというか、士郎正宗に求めてるのそういうわかりやすさじゃないので、なんか残念な感じ…。

台詞で言うならデュナンの「ブリアレオス」の発音、「オ」の存在感なさすぎじゃないっすか。こうなん? ていうかデュナンの声可愛すぎじゃない? もっとドスが効いた声でええねんで。

多脚砲台まわりからもう無茶苦茶やな。誰も市民の安全を守ってないという…。リアルな都市、リアルな多脚砲台、リアルな壊れ方、誰も市民の安全に注意を払わない戦闘……うーん? 微妙っちゃ微妙。それとも軍隊なんてそんなものなんですかね? これ脚本とかスタッフ的な意味で士郎正宗はあんまりかかわってない感じなんですかね…? ブラックマジックの絵コンテとか設定やリアリティの演出に基づく超細かい指示があって面白かったけども…うーん…?
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