うえのひろむ

赤ひげのうえのひろむのレビュー・感想・評価

赤ひげ(1965年製作の映画)
4.1
『七人の侍』に続く黒沢映画2本目。
「いままで観てなくて、ごめん。明!」って言いたくなるほど面白い。
恐らく白黒なのを逆手にとっての印影表現が凄いし、横一線に並んだ演者を正面から撮る食事のシーンも凄い。
数えだしたらきりがないけど。
ただ歩いているだけなのに、ものすごい緊迫感が伝わってくるのにも驚かされる。
最初は強情を張っていた保本が人間的に成長していくさまは観ていて清々しいし、赤ひげ先生の度量の大きさに驚かされる。
めちゃくちゃ器が大きい!!
対して保本は自分自身を見せられているようで、少し気恥ずかしい気持ちになった。
そして赤ひげ先生強すぎw
あと三船敏郎の顔と視線が、大変に怖いw

『七人の侍』のような派手なシーンは、あまりないけどジーンとする話で良かった。
“医は仁術なり”だなと思う。

2021年78本目
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