Ya映画鑑賞

赤ひげのYa映画鑑賞のネタバレレビュー・内容・結末

赤ひげ(1965年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

2022.79 *166

舞台は江戸時代で、映画公開は60年代だけど、この映画は恐ろしいほどの現代性を持っている。
たとえば、
・貧困と無知は政治の問題だということ
・1人の患者と向き合うことの難しさ

「病院」が舞台の時代劇自体あまり知らない。着眼点といい、いくつかの斬新なショットといい、さすが黒澤明。


保本とおとよが心を通わせていく場面。
台詞はほぼないが、それで十分伝わるのがもう名人芸。
黒澤に台詞はいらない、絵で説明できる。
雪のシーンでなんか泣きそうになった。


◎best One shot1
「おナカ、綺麗だ、さぁこっちへおいで」というとある患者が伸ばした手と、壁にうつる影。
ここかなり泣きそうになった。

◎best one shot2
窓を開けると雪



これは私の個人的な予想だが、
よく医療ドラマでみる「1人の患者と向き合うことの大変さ」とか「患者とふれあうことで成長する医者」のパターンって、この「赤ひげ」が祖?


製作 田中友幸、菊島隆三
原作 山本周五郎
脚本 井手雅人、小國秀雄、菊島、黒澤
撮影 中井朝一、斎藤孝雄
美術 村木与四郎
音楽 佐藤勝
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