ぺん

近松物語のぺんのレビュー・感想・評価

近松物語(1954年製作の映画)
4.0
誤解から始まる身分違いの二人の逃避行。
今の世の中じゃ共感は難しいけれどこの二人の変化していく関係が良い。ただ悲劇的な話ではない。

「死ぬのはいやや、生きていたい」
そう思えるほどに純粋な好意を受けた彼女の晴々とした顔。
安定と引き換えの愛のない暮らしと、生命と引き換えの愛情。
それぞれの幸せとはどんな形だろうか、これは現代にも通じるかも。
小舟のショットが暗示的で美しいです。
ぺん

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