近松物語の作品情報・感想・評価・動画配信

「近松物語」に投稿された感想・評価

オザワ

オザワの感想・評価

4.0
日本映画ならではの表現が活きていた。船のシーンを見てモネの絵画を思い出した。
り

りの感想・評価

-
台詞の間と、そこの太鼓と三味線の音の挿入もめちゃくちゃ巧くて、情緒的なんだけどリズム感もある絶妙な仕上がりになっている
HAY

HAYの感想・評価

4.2
美しかった
死が二人に纏わりついているのに、純粋で清らか

格子に柱、建造物の奥行き
個性豊かなキャラクター達
記憶に残る印象的な場面の数々

スリリングな中に滑稽さを含ませ、濃密な時間を味わえる

このレビューはネタバレを含みます

『近松物語』観賞。女主人おさんと雇われ職人茂兵衛の駆け落ち物語。不貞ものの凄惨な処刑シーンの提示により悲恋の結末を暗示させつつ、大経師の強引さと執念が二人を追い詰める。最後生きることを諦め入水自殺を決意した二人が、最期だからとお互いの慕情を吐露するシーンが白眉。霧立ち込める琵琶湖の上をスーッと進む小舟の幻想的なことと言ったら!追い詰められてどんどん厭世的になっていく二人がここで初めて生への執着を見せる。愛が故に生きようとするのである。最後、どうにも逃げられなくなった二人は別々に生きるという選択肢がありながらも、不義密通の罪で共に命を絶つことを決めるのだが、それは愛が故に死のうとする決意であった。処刑される二人の顔が晴れやかだという台詞で物語は幕を閉じるものの、そこまで晴れやかな顔ではなかったのが致命的に気になってしまった。クロースアップしてもう少し表情見せて欲しいと思うのは素人だから?溝口スタイルはこれで良いのだろうか。
翌日再鑑賞した『雨月物語』の方は完璧すぎた。
南田洋子が長谷川一夫を庇った時の3人の目線と思惑。
まるで犯罪映画のようなスリル。
花椒

花椒の感想・評価

4.0
溝口健二作品はこれで4作目となるのだが、圧倒的に古典作品を観るべきかと。

歌舞伎や浄瑠璃の要素を取り入れてなるほど海外からの評価が高いのは納得

国民栄誉賞の第1号が王貞治なのは同世代なら知っているが2号が古賀政男、3号が長谷川一夫なのは殆どの人が思い出せないと思う。そもそも故人になってから授与を決めるってどうなのよ?
完璧な芸術作品を観た、という感想。

登場人物の誰にも感情移入できなかったが、小さなひびから水が流れ出し、流れが流れを呼び、大きな濁流となり、人々を巻き込んでいく様子が描かれ、ふとしたことで人の運命が変わってしまう世を物語っていて、人間を哀れに思えた。

男は、欲張りか無欲か、策士か衝動的か、狡猾と未熟の対比は老若でもあり、女は若く美しく衝動的で未熟である。人の性は愚かだと言わんばかりに。

日本家屋の直線的美しさ、ミニマリズムがふんだんに活かされ、天井高を高くとり、芝居小屋のセットのようでもある。

画はアートだが、人物描写と台詞は生々しく、音楽はドラマチックな浄瑠璃で、古い時代設定なのに、普遍性を感じた。

舟のシーンは息をのみ、ゾクゾクした。墨絵のようでもあり、あの濁った闇の色は感動的だった。

最後のシーンに人の手の温もりを感じられた。見届ける女達の言葉がよかった。

一度は観ておくべき作品だと思った。邦画が世界の芸術に影響を与えたのは、非の打ち所のない完璧を目指す芸術家が居たからだ。圧巻だった。
YAEPIN

YAEPINの感想・評価

3.8
本作では厳しい封建制の中で生まれた悲恋が描かれているが、恋愛の機微だけでなく、多様なキャラクターの人間模様も面白かった。
無駄のない美しい映像の中で、人間の細やかな感情が交差する。

大経師屋の奥方おさんと奉公人の茂兵衛は、冒頭のフラグ通り不義の密通の罪で追われる身となるが、なにも初めから通じあっていた訳ではなく、主人との小さなすれ違いから結果的に2人で逃げることとなる。
茂兵衛のおさんに対する態度は中途までしっかりと一線を引いているのに、状況証拠から不義と決めつけられて行き場を失う姿が哀れだった。

茂兵衛はずっと誠実に堅実に奉公しており、主人への裏切りなど予感もさせないキャラクターである分、おさんと秘めたる思いが通じ合うシーンが心に残った。

心中を決意した2人が乗る小舟は、不気味なほど静かな水面に浮かぶ。
余計なものが一切排除された画面は水墨画のようで美しかった。
2人の秘めた情が明かされるロマンティックなシーンだが、この場で心中するも2人で逃げるも、待つものは死のみ、という行き場のない絶望感も同時に滲んでいた。

他にも、茂兵衛を匿い切れない父親や、味方につければ心強かったろう小狡い同僚、おさんの失踪に同情するふりをして大経師屋の取り潰しを目算する者など、卑近な人間模様が描かれている。
それぞれ登場時間は短いが、その中で人の持つ多面性が浮き彫りになっていた。
シャロ

シャロの感想・評価

4.7
あまり触れないジャンルだから新鮮な体験って感じで最後まで飽きなかった。
長谷川一夫、香川京子さん両名がまず美しすぎる...
冤罪、恋愛、逃避行などありきたりかも知れないが、非常に綺麗な描き方だと思う。
おはら

おはらの感想・評価

4.2
日本家屋の構造を活かした奥行きやカット割、序盤とラストを上手く対比させたストーリー構成が完璧。
数多の名作邦画を生み出した1950年代エスプリに想いを馳せる…
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