近松物語の作品情報・感想・評価

「近松物語」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

大好き。
ラストシーン、女だけが晴れ晴れとしている気がした。女だけの顔を見るとハッピーエンドでもあるような気がする。
けど男は?男は幸せなのだろうか?男の幸せはいつがピークだったんだろうか。男は後悔してないだろうか。

色々考えて、恐ろしい。やはり溝口は恐ろしいなと思った。
そして異常に美しいモノクローム。
大好き。



でね、後でこのレビュー http://d.hatena.ne.jp/falken1880/20130907#p1 を読んで、色んな意味で唸ってしまった。なるほど。
dude

dudeの感想・評価

3.8
整った言葉遣いと拍子木の音が耳に残る。自分のすべきことが分かっているだろうと言われるなか、石のように動かなくなった茂兵衛の姿が印象的。少し気後れしてしまうな...。
上下の構図が多い印象。惚れ惚れするほどの映像美。ほんま最高。
「ね、見逃して?」
この言い方がなぜか気に入ってしまった。
くっついては離されてを繰り返した二人が、岐阜屋でもう離されまいと堅く抱き合うシーンが印象的でした。
香川京子の美しさが、尋常じゃない。
死に向かう二人の、最後の表情が、絶妙。
GATS

GATSの感想・評価

4.5
「お前の今の一言で、死ねんようになった。」

家の梁や、縦横に並べられた扉の線。これらがうまいこと空間を作り、奥行きを作る。
日本における家族観、禁断の恋、ロードムービーかよって逃亡劇。

長谷川一夫が丘を下るように逃げ、それを追いかける香川京子、もうあのシーン最高としか言いようがない。

この映画に限らず、日本映画の正座って座り方は、フレームにぴったり収まって映画や写真に映える。
ひとつひとつの画が、ほとんど隙がないほど完璧で、かつロングショットも多いのだが、不思議と息苦しさも退屈さもない。長谷川一夫は固定されたイメージを絶対に崩さない典型的な映画スターで、何を演じても浮世離れしたヒーローの魅力が出てしまうので、そういう意味では、ひたすら仮借なきリアリズムで押してゆく溝口映画向きのキャラクターとは言えない(配役にはプロデューサー側の意向が強く働いていたようだ)。現に観ている側は、展開に不安を抱きつつも、この人なら窮地も何とか解決してくれるんじゃないか、という希望をラストまで持ってしまう。でも、それはそれ。作品や役者の素晴らしさを損なうものではない。
k

kの感想・評価

4.0
-舟のシーンには引き込まれた
-離れられない男女の表現が印象的
やま

やまの感想・評価

4.4
こんなにも儚き美しい恋物語が他にあるのだろうか。
禁じられた恋愛、そして逃亡劇。離されても彼らは結びつくほかなかった。

モノクロの世界において、溝口監督の作り出す光は、素晴らしすぎる。繊細な美ってこういうことを指すんだろうな。船のシーン、洞窟のシーン、さりげない光が全体に優しい感じをもたらしてる。そんな感じがします。モノクロ映画ほど、照明が生きる場所はないなと常々感じる。

磔にされることがどういったことなのか、罰を受けることがどれだけ醜態を晒し、痛々しい目にあうのか、それを観客にみせる流れがラストに繋がる。僕はわりかしハッピーエンドな恋、フランクキャプラ監督やビリーワイルダー監督の描く恋が好きなのだけど、こういった恋模様は心をやられる。
傑作でしかない。最高なひと時をありがとうございます。溝口監督。
まさ

まさの感想・評価

4.0
なんちゅう時代や〜

初鑑賞です。溝口監督作品観ると毎回思うんだけど、撮影が美しすぎる。そして船のシーンが印象的だなぁって。

浮気だったり、セクハラだったり、今も昔もやっぱり変態エロ親父がいますね(笑)

この頃の日本映画は本当面白い、現代の映画とは違う良さがありますよね。黒澤や溝口作品は特になんですが、観た後に本当に幸せな2時間だったなぁ〜って思うんですよ。正直近年の映画は2時間なにも感じないような作品が多いし、中途半端な作品は記憶にすら残らない。だから私の場合は最新作より昔の名作に手が伸びちゃうのかも。
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