近松物語の作品情報・感想・評価

「近松物語」に投稿された感想・評価

Kuma

Kumaの感想・評価

3.7
実家に金の無心をされた奥方。ケチな旦那に相談できず、奉公人に依頼するも、バレてしまう。正直に話せない二人は結果として、駆け落ち同然に逃げることになる。

歌舞伎のような、拍子木等の煽り音楽が見せ場を盛り上げてくれる。
少しわからない言い回しもあったけど、話はわかりやすい。

たった一言で、自殺を思いとどまらせるシーンが好き。
シネマQ

シネマQの感想・評価

5.0
あの心中のシーンだけでも超凄い。アホみたいだけど超凄いとしか言えない。
yuko

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4.2
2018.5.26 札幌プラザ2.5
(札幌映画サークル)
シネマトーク:香川京子さん・楢部一視さん

商家の若き奥様と使用人が、不義密通の濡れ衣を着せられ追い詰められて湖に身投げすることに。そこで使用人から「ずっとお慕いしておりました」と告られ、急に「死ぬのが嫌になった!」と言い出す奥様。
そこから二人の過酷な逃避行が続く。
ラストシーンの奥様の凛とした微笑みが素晴らしい。

上映後トークで、その奥様を演じられた香川京子さんが「死のうとしてる時にあんなこと言われたら男の人困っちゃうわよね(笑)」って。
87歳とはとても信じられないキュートな香川京子さんでした。
notitle

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3.8
近松の世話浄瑠璃『大経師昔暦』を基にした作品。大経師の主人の妻と、手代の偶然と誤解の連続が生んだ不条理劇。彼等の優しさと、周りの諸問題が事を大きくし、愛を育てる。恵まれぬ二人の逃避行。商店内のセット&カメラワークが素晴らしく、にやつく。
私のとても好きな映画です。久しぶりに観ました。捨てシーン一切なし。捨てセリフ一切なし。ショットがあり、カットがあり、シーンがあり、シークエンスがあり、映画になるという見本のようで。それまでの静けさが愛の告白とともに動へと転じる描き方もすばらしいです。
『お前の今の一言で、死ねんようになった』ってやっぱりすごい破壊力。

久しぶりに鑑賞。ひとりの利己主義野郎のせいで、大切な人を庇いあった人々が最悪の方向へ…というのが日本人らしいストーリーラインだなと思う。
最後のシーンを見ることで最初のシーンの罪人たちの見え方も全然違って見える。
湖上の小舟での契りによる転換場面、舟が方向を転回する演出もただただ素晴らしい。
二人は恋愛至上主義なのではなく、むしろ必至の生活至上主義であり、生への意欲によって封建社会に抗う。
溝口システムの到達点的な作品。だそう

このレビューはネタバレを含みます

大好き。
ラストシーン、女だけが晴れ晴れとしている気がした。女だけの顔を見るとハッピーエンドでもあるような気がする。
けど男は?男は幸せなのだろうか?男の幸せはいつがピークだったんだろうか。男は後悔してないだろうか。

色々考えて、恐ろしい。やはり溝口は恐ろしいなと思った。
そして異常に美しいモノクローム。
大好き。



でね、後でこのレビュー http://d.hatena.ne.jp/falken1880/20130907#p1 を読んで、色んな意味で唸ってしまった。なるほど。
dude

dudeの感想・評価

3.8
整った言葉遣いと拍子木の音が耳に残る。自分のすべきことが分かっているだろうと言われるなか、石のように動かなくなった茂兵衛の姿が印象的。少し気後れしてしまうな...。
上下の構図が多い印象。惚れ惚れするほどの映像美。ほんま最高。
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