トイ・ストーリーのヨウイチのネタバレレビュー・内容・結末

大人になってから見返すと単におもちゃ達の快活劇というだけでなく、おもちゃ達にも生きていく上での苦悩がある部分がよく描けている。
おもちゃ達の性格がやけにリアルというか、無邪気で臆病なレックスや人当たりのいいスリンキーはともかく、ポテトヘッドやハムは皮肉屋で常に事態を悪い方へ考えたり、アンディからの扱いもあまりよく思っていないように思える。
肝心の主人公のウッディもいけ好かないところがあり、仲間想いではあるが、他のおもちゃを少し下に見ているような言動もある。
バズは一見とんちんかんな男だが、彼なりに責務を全うしようとした真面目な男だからこそ周りと噛み合わなかったのだろう。現実を受け入れるシーンは、問題に直面したり、乗り越えられない壁を前にした人間の視聴者にも共感できる。
一見、子供向けアニメだがおもちゃ達をリアルに描いてるからこそ、子供から大人まで楽しめるヒット作になったのだろうと思う。