naoズfirm

ハチミツとクローバーのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

ハチミツとクローバー(2006年製作の映画)
3.2

非少女漫画🎬

ストーリーは美大に通う5人の大学生の甘酸っぱい恋と友情を描いた作品でした。作品はキラッキラの学生生活があるわけでもなく、王道のイケメンが登場するわけでもない、少女漫画であって少女漫画じゃない作品です。只々どこにでもありそうな日常です。美大生たちのリア充な雰囲気、進路や抱えている苦悩と向き合っている姿を俯瞰的な要素であったり、心情の表現の仕方で秀逸に描いていました。周りの才能溢れる人間を見た時、自分には"何も無い"と感じることがあります。しかし今作は"自分自身が気付けていない"だけで、それに気付いてくれている人がいるという見せ方がメチャクチャ上手いです。回りくどいと言われかねない表現も、素直な気持ちから出た言葉だからこそ、飾られていないまっすぐな気持ちのように感じました。
naoズfirm

naoズfirm