YasuoTomimoto

TIME/タイムのYasuoTomimotoのレビュー・感想・評価

TIME/タイム(2011年製作の映画)
3.8

僕には時間がない
なぜ こういう世界になったのか
考えてもムダだ
人類は遺伝子操作され
25歳で年を取らない
だが その後は時間を手に入れないと-
“余命”は1年だけ
今や“時間”は“通貨”なのだ
時間を稼ぎ 時間を使う
富裕層は永遠に生きられる
貧しい我々は?
僕は1日以上の時間を手に 目覚めたい

・時間を入れるカートリッジがある。
お金で言えば財布。

・主人公はウィル・サラス
ヒロインはシルビア
シルビアの父は銀行のトップ
この世界には、
富裕層とスラムを分ける“タイムゾーン”がある。
富裕層のゾーンに行くには、
多額の時間を払わないと行けない。

時間監視局員(タイムキーパー)という存在も。


・富裕層のハミルトンは言った。
「少数が不死でいられるため多くが死ぬ
なぜ“タイムゾーン”がある?
なぜスラムでは税金と物価が同時に上がる?確実に人が死ぬようにだ
少数が百万年の命を得るために
だが実際には…
時が長すぎる
時が満ちる前に死ねない
私と同じくらい長い時間があったら-
どうする?」
ウィル「時計なんか見ない」
ハミルトンは、
5分だけ残して116年分を、
ウィルに託した。


・ウィルの母には1時間30分しか時間がなかった。
バスに乗って息子に会う。
バスの運賃は1時間のはずだったのに、
2時間に値上がりしていた。
乗れない、
走って息子の元へ。
しかし2時間かかる道のりで、
息子を目の前にしてウィルの母は“時間切れ”に。

タイムゾーン12から、
タイムゾーン4のニューグリニッチへ。
何のために、、
ウィル「奴らの すべてを奪いに」
ウィル「代償を払わせる」

・時間を奪うという意味では、
ギャングも富裕層も同じだ。


シルビアの父は、
一部の人間のために時間を搾取していた。
ウィルとシルビアは、
それを奪い貧しい人に分け与えようとした。


この感覚は新しい、
通貨が時間になっただけで、
命に直結する感覚になる。
時間が少ないほど、
その時間を、
意味ある時間にしようとする。


ただ、
ストーリーや内容の意味の深さが足りない。
このテーマで、
もっと深く意味ある作品にできたなら、
この作品は一気に昇華する。
YasuoTomimoto

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