あすけん

TIME/タイムのあすけんのネタバレレビュー・内容・結末

TIME/タイム(2011年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

お金の代わりに、人々の共通通貨は時間という世界。加えて、人々は遺伝子操作で姿は25歳のまま過ごす。
主人公の母親が登場するのだが,最初の最初でまだ設定をうまく飲み込めていなかったので「母親若すぎ!」となってしまったw

主人公、ウィルはスラムのバーに来た金持ちをギャングから救い、金持ちが100年の時間を彼に与えて死んでいく。手に入れた金を持って、母親に会いに行こうとするが、母親はその頃ローンの支払いに加えてバスの料金の値上がりのために走って帰ることになってしまう。寿命はあと1時間半、自宅までは歩いて2時間。主人公もバスに母親が乗っていないことに気づき、走って迎えに行こうとするが、すんでのところで母親を助けることができず目の前で母親を無くしてしまう。
そこで、彼らから搾取された時間をスラムに行き届かせるべく富裕層の街へ赴く。



おそらく世界一の金持ちであろうワイス家の娘、シルヴィアと恋に落ちる。
100年を強盗したと疑うタイムキーパーは、ウィルのお金を全て奪い去って連行しようとするのだが、それに反発してウィルはシルヴィアを誘拐して指名手配される。過保護な親で、これまで自由に無茶もできなかったシルヴィアはスラム育ちの無茶ばっかりなウィルに惹かれていく。また、スラムでの生活の中で限られた短い時間を経験して、時間に価値があることに気づくことになる。

カッコ良かったシーン。
1ウィルはシルヴィアに父親の話をする。「父親は時間バトル屋で、腕っぷしは強くないが勝ち方を知っている。自分が優勢で相手の寿命が数秒になると、相手の腕に注目するようになる。」と告げる。
場面は変わり、ホテルでフロントマンに口止め量を払い、宿泊するのだがはいっていくところを見かけた者が、命欲しさに密告してしまう。
油断したところを狙われたウィルだが、タイムキーパーに雇われたギャング達にバトルを挑まれる。父親を倣い、自分の寿命が後数秒のところで腕をひっくり返し、バトルを監視している仲間達をテーブルの下から銃殺、寿命を奪い取って逃げるところが最高にかっこいい。

2 シルヴィアは父親を騙し、ウィルと2人で100万時間を奪い取ることに成功する。なんとかスラムに帰り人々に分け与えた後、再び逃走する。タイムキーパーはなお彼らを追う。2人に銃を向けるのだが、タイムキーパーの寿命が来てしまい、その場に倒れてしまう。しかし、その2人の寿命もあと1分だということをシルヴィアが発見する。2人どうするのか急いで話し合っている間にも時間は過ぎていく。そこでウィルはタイムキーパーの車に目をつける。タイムキーパーの車には時間を供給してくれる機能がある。ウィルは一目散に車に向かって走り出す!時間を手に入れ、シルヴィアの元へ走るところが母親のシーンと重なる。ギリギリのところでシルヴィアと手を繋ぐことができ、助けることに成功する。ここが母親のシーンと重なって、めちゃくちゃ良い。今回は助けることができたんだ!

わからなかったところ
執拗に追ってくるタイムキーパーは実はスラム出身で、ウィルの父親を知っているようだった。ウィルが初めてタイムキーパーに捉えられたときも、「昔似たようなことをした男がいる」、その後の場面でも「父親と同じ道を歩むな」のようなことを言っていたのに、具体的にウィルの父親が何をしでかしてどうなったのかが最後まで明かされなかった。

あと母親のシーンで想像したよりも、政府に対するどでかい復讐という感じではなかったけど!面白かった!