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それいけ!アンパンマン ゴミラの星のtubure400のレビュー・感想・評価

3.2
どことなくゴミの島で暮らすPixarの『Wall-E』を思わせるような、カモノハシ風のゴミラが可愛い。酒井法子が声優のヤーダ姫に関してはやや複雑な気持ちというか、噛み切れない思いを味わうことになった。

やはりテーマは「自己犠牲」ということだった。それに加えて、「ドーリィ」の時にも思ったけど、けっして登場人物が死なないというか、死にはするけど必ず生き返るというか、子供に優しい感じがあるのが、ある意味茶番感があるけれど、まぁ別に登場人物が死ねばいいってもんじゃないからな、というか、2010年代によくあった(ような気がする)登場人物がどんどん死ぬのが新鮮、みたいなアニメ界の潮流を思うと、人が死ぬのは当たり前で、特にそこを必要以上に描こうとしていないというか、それよりももっと大切なことがある、というような、そういった気高さを感じる(とはいえ、一般的には登場人物が死なない方がお約束なので、そこを描く事が一時期大きな意味を持ったのも理解は出来る)。

アンパンマンの菩薩感も良いけど、カレーパンマンのあんまり物事を深く考えないけどいいヤツな感じがいいなぁと思った。
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