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白い巨塔のkassyのレビュー・感想・評価

白い巨塔(1966年製作の映画)
3.8
浪速大学医学部の東教授の退任が近づき、そのポスト争いが水面下で激化していた。最有力候補と言われる医師・財前五郎。しかし彼は、たとえ患者が死のうとも、ひたすら名誉と権力を求める野心的な医師だった。選挙戦を勝ち抜き晴れて教授となるが、そんな矢先、死亡した患者の遺族が財前と病院を相手取り、医療訴訟を起こすドラマ。2019年の岡田准一主演のドラマは観ましたが、結末にいくにつれ、内容がことなるのですね。本作品では、権力の欲に取りつかれるように突き進む財前、圧倒的な存在感と威圧感を感じます。医者としての倫理観はないのか、正義は勝てないのか、まさに白い巨塔といった結末に、山崎さん作品の魅力を感じました。
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