白い巨塔の作品情報・感想・評価・動画配信

「白い巨塔」に投稿された感想・評価

itzukiya

itzukiyaの感想・評価

3.0
何度も映像化されている原作だが、本来その真髄は大阪弁に乗せて医学用語が繰り出される情景にあったのかも知れない。
山崎豊子の原作を名脚本家橋本忍が脚色している。面白くないわけがない。リアリティのある手術シーン、人間の欲と正義が相みまう演出、名俳優たちの演技。まさにこれが日本映画だと思う。最後まで正義を貫いた里見教授は日本的な共同体の中からパージされてしまうが、彼より田宮二郎演じる財前五郎に感情移入してしまうのは何故だろう、と感じた。高度成長期以降の日本では会社のような組織に所属して、そこでのし上がってゆく事だけが人生の生きる意味という男が大多数で里見教授のような人間が少数であるため、財前教授のような生き方にあまり違和感を感じない鈍感さが身に付いてしまっているからかも知れない。本当は里見教授のように振る舞ってしまいたいのだけれども…
彦次郎

彦次郎の感想・評価

3.9
大病院を舞台に教授選出による派閥闘争と誤診裁判を描いた原作山崎豊子の医療ドラマ。
貧しい出身ながらも激しい人脈・カネ・口上を駆使して権勢欲を満たそうとする財前教授の存在感が圧倒的です。母を想う優しさはあるのに己の技術を過信して患者への優しさは無いという二面性、追い詰められ冷汗をかきながらも太々しく構える虚勢、何の呵責もなく愛人がいる等、誠に人間臭いところがその理由でしょう。
普通なら善玉である里見先生を主役にしないでこのような増上慢の塊みたいな男を主役にする事で医学会の腐敗が切り出されていると思います。
緊迫感のある秀作。
おしん

おしんの感想・評価

3.7
小説、ドラマ、映画観ましたが、やっぱり一番カッコ良いのは江口洋介・唐沢寿明ペアか…👨‍⚕️

1966年に放映とのことだが、戦後間もない頃には既に大病院の構造的な問題が生じていて、今も昔もしょうもないことにみんな頭を悩ませてるんだな〜という感じ。
Keicoro

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3.8
唐沢寿明のドラマを観ていたので、観ながら何となくストーリーも思い出しながら観ていた

この頃独特の描き方みたいなのや、唐沢寿明とは雰囲気が違う財前も面白くて、唐沢寿明のドラマもまた観たくなる

ドラマで言うと、途中で終わってる事になるけど、原作が前後編の二部作で映画は前編分だとか
なるほど

田宮二郎をよく知らず、その人生にも驚いた
田宮二郎のドラマも観てみたいな
ぬまち

ぬまちの感想・評価

5.0
やっぱり面白いな!中学生の時に唐沢寿明版のドラマが大流行していて、その流れでNHKBSで放送されたのを録画して見たのだが、冒頭の内蔵がドアップになる手術シーンが中学生にとっては衝撃的すぎて一気に引き込まれた。そして財前が裁かれずに終わる幕切れも衝撃だった。『白い巨塔』と言えば自らも癌に冒された財前と里見の最後のやりとりが特に印象的だが、財前が癌になる展開はバッサリ切られ、裁判の一審で財前が勝訴するところで終わる。ドラマと比べてなんて不条理なんだと感じだが、その後、映画公開当時は全5巻の原作のうち3巻までしか出版されていなかったことを知って納得した。

とにかく、あの長大な原作を2時間半にまとめ上げた橋本忍の功績は大きい。教授選パートと裁判パートを微妙に重ね合わせ、財前が教授選に没頭するあまり検査を怠り誤診に繋がるという展開に原作をアレンジしていて、これによって2時間半の尺内に収めることができている。

この方がその後、その功績と共に幻の湖に沈んでしまうことになるとは、この時誰が想像していただろうか。
osakob

osakobの感想・評価

3.0
TVの連ドラの印象が強いので、モノクロ映画はこんなに昔だったの?ってちょっとびっくり。

昔の映画特有の大袈裟な芝居感が今の感覚とはなかなか合わない気がする。
ストーリーも2時間に収めると密度が薄まってしまい勿体ないなぁと思った。

田宮二郎が生きていたらどんな役者になったんだろか、、、
きた

きたの感想・評価

3.6
2003年のドラマが大好きで、再放送があると必ず見てしまう。
映画は初めて観た。

2時間半に詰め込んでいるから駆け足感は否めない。
ただ、昔の映画ならではなのか、今のドラマや映画によくある音楽多用しすぎ感が少なく、逆に迫力を感じた。
内臓シーンはモノクロでもリアルでなかなかキツイ。
白い巨塔は、作品ごとに時代背景を鑑みて設定を少しずつ変えているのがいい。
この作品は、昭和感あふれてて面白かった。
あと、人間の悪が2003年ドラマ版より強めに描かれてて面白かった。

映画はここで終わりなのね。ここからがまた面白いんだよな。
Newman

Newmanの感想・評価

3.7
ちょっとだけ見てみるかと思って見始めたら最後まで見てしまいました。本も読んだし映画も見たと思うのですが、楽しんでしまいました。財前教授(田宮二郎)は、きっと勉強も努力して来たろうし、手術の能力も高い、でも高慢だし人の意見を聞けなくなってしまっている。そういう人は医学界以外でもたくさんいるなあと以前に見たときとは違う見方が出来るようになってきたように思います。東都大学の教授が原告側の証人として発言し財前教授は罪に服することになるのかと思いきや、東都大学教授は国立大学の医学部の権威を守るためとして誤診ではなかったと発言する。その分野の権威の発言で裁判は決まってしまう。現在の複雑になった社会にあって、法律しか分からない裁判官が、医学も、ITも、農業分野もほとんど何もかも裁くことに無理があるのだろう。その道の権威者の発言ではなく、裁判官自身の知識で裁ける分野別の裁判官が必要な時代になっているのではないかと考えた。医師の資格を持った裁判官、IT分野の知識を持った裁判官、農学分野に精通している裁判官が必要な時代が来ているのではと思える。難しそうですが。
昔から知っていたが、初めての鑑賞でした。
とても重厚で、大学病院の権力闘争が描かれていた。

人は何かに取り付かれると、回りが見えなくなってしまう典型だろう。
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