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ビッグ・フィッシュのmiiのレビュー・感想・評価

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)
3.7
父親にとってはすべてが大切な思い出で、自分をかたち作るモノで、揺るぎない本当で。かといってそれはなかなか理解し難く、息子にとったら尚更そうだよな、と。本当なら信頼して身近に感じるはずの父親の存在さえも夢物語のように実態のないまま。

父親の最期が、作り話を嫌う息子の話す物語っていうのがたまらなく愛おしい。ところどころ目頭がジーンと熱くなった。物語を読むように語りで話が展開していくところとか、台詞の言い回しとか、靴を投げて引っ掛けたりとか、ちょっとしたファンタジーも心地よくてとても好き。欲を言うなら、もう少し空想に隠された本当を紐解くドキドキ感がほしかったなぁ。

最後のお葬式のシーンで、母親が真っ赤なコートを着てたのがかなりのカルチャーショック。
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