DVDジャケットが綺麗で前から気になっていたのが安く売っていたので、あらすじも下調べせずに購入して鑑賞。
ベタな恋愛ものかと思っていたら、ギクシャクした親子関係から始まって父親の語る劇中劇に入り込んでいき、良い意味で期待を裏切られた。
ティム・バートン監督作品は正直なところあまり得意ではないものが多いのが、この作品は別。
彼特有の奇抜な色彩感覚や荒唐無稽な作り話っぽさが、口から出まかせの父親が語る劇中劇という構造に見事に寄り添っていて、この作品は完璧なものになっていると思う。
そしてそれ故に、ラストの種明かしが一層効いてくる。
ユアン・マクレガーはもっと真面目な青年役のイメージが強かったが、こうした狂言回し的な役もできたのかと驚いた。あれ以上コメディアンっぽい俳優を使うとわざとらしいし、絶妙なキャスティングだと思う。
ヒロイン役のアリソン・ローマンは存在自体がファンタジーかと思うほどの息を飲む美しさ。
written by K.