確執のある父と息子が、父の病気により帰省して打ち解けていくストーリー
息子もまた、父になろうとしているというタイミングが絶妙
I've been nothing but myself since the day I was born.
And if you can't see that it's your failing, not mine!
ーー私はずっとありのままの私でいた!それが解らないのはお前が悪い
父エドワードの人生の素晴らしさをおとぎ話のように描いているけど
観たらこの台詞に全てが集約されているのが分かると思う
全編通して映像表現がとても素晴らしい
若き日の父のパートはビビッドな暖色系の色使い
現在のパートは寒色系のやや彩度低め
ラストシーンはとても鮮やかに描かれていて、最高の”終わり方”だった
最後は彼がどれだけ愛されてきたかが伝わった
時間の止まるシーン
一面に広がる水仙の花
バスルームでの夫婦の会話のシーンなどなど
さすがティム・バートン、唯一無二の表現
とにかくブシェミがかわいすぎるのでそれだけでも大満足です
ティム・バートン作品は
鮮やかな色合いとおとぎ話のような独特の世界観だけど
その中には“父親と息子の確執”が隠されている
特に今作には前面に押し出されてるので
響かない人にはそりゃ響かないでしょうけど
ティム・バートンは、長年確執があって疎遠だったお父様を亡くされたことをきっかけに今作を撮ったとのこと
もう会うことも話すこともできなくても
自分の中で対話することによって
死者との関係も変わってくる
あくまでも個人の感想だけど
そんな想いを込めた作品かなと思ったよ
“自身の経験や想いを昇華した作品”
そういう作品が私のベストムービーです
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I suppose if I had to choose between the true version and an elaborate one involving a fish and a wedding ring, I might choose the fancy version.
But that's just me.
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